弥山・八経ヶ岳(狼平でテント泊) 5月!
日時 2008年5月17日〜18日 天気 二日間 ![]() ![]() 登山コース (川合・栃尾辻・狼平・弥山・八経ヶ岳・狼平…川合) みのずみAC・川合 ⇒ 栃尾辻 ⇒ 狼平 ⇒ 弥山 ⇒ 八経ヶ岳 ⇒ 狼平(テント泊) 8時30分 13時30分 15時30分(15分) 16時50分 (テント設営・昼食1時間) 狼平 ⇒ 栃尾辻 ⇒ みのずみAC・川合 7時30分 11時20分 (歩数 途中からだから万歩計が外れた、実際はもっと多いと思う 47700歩) 憧れの地“狼平”でテント泊! 4年前、ある山の雑誌で“狼平”の写真と簡単な紹介文が載っていて、何時かはここでテント泊したいなぁ〜と思っていました。 ソロテント購入のきっかけも「狼平に泊まりたい!」からでした。 でも、重いザックを背負って川合から歩き、一人山の中でテント泊する勇気と自信が無くて、弥山・八経ヶ岳には何度も登りましたが、 ず〜〜と憧れの未踏の地でした。 今年のGWこそ必ず行こうと思って、連休前からザックに荷物を詰め込んで準備をしていましたが、仕事が忙しくて休めませんでした。 GWが過ぎてもザックは部屋の片隅に置いていて、週末何時でも行ける状態にしていました。 5月16日(金)仕事を片付けて夜11時頃帰宅、不安で自信がありませんが、とりあえず準備、そして出発する事に… 12時30分頃自宅を出てコンビ二で適当に食料を調達、予定では“みのずみAC”の駐車場を借りて車中泊しょうと思っていましたが、 睡魔におそわれて道の駅“黒滝”でストップ、2時に就眠。 駐車した位置が悪く、5時前から名物のコンニャク作りの音や話し声で目覚め、場所を移動して、再び寝袋の中へ… 6時30分起きて、自販機の缶コーヒーとコンビ二菓子パンで簡単に朝食、山歩きの準備をして天川村へ 8時頃、“みのずみAC”に到着、オーナーの中道さんとは2年振り、前回も弥山・八経に登りソロで一泊お世話になりました。 30分程オーナーご夫婦と雑談。 中道さんには「体調が良くないので途中引返して来るかも!」と言って出発。 みのずみACから川合方向へ車道を歩き、途中に登山口の標識があります。 民家の横を抜けると薄暗いスギやヒノキの植林地帯の退屈な登りが続きます。 最初の鉄塔で視界が広がり“みのずみAC”の少し上流にある発電所やミタライ渓谷が望めました。 門前山から次の鉄塔までは徐々に自然林が増えてきました。鉄塔で休憩です。 天気は良いのですが、靄って大日・稲村ヶ岳〜バリコヤの頭の稜線が望める程度。 ザックの中に入れていた携帯電話が鳴りました。ここ繋がるんや! ゲェ〜〜、仕事の電話です。 明日夕方に打合せがあるとの事、という事は狼平でノンビリして明日に弥山・八経ヶ岳に登り、まだ歩いた事が無いレンゲ道も歩こうと 思っていました。 今日中に登るか、朝早く起きて登り下山するか 何れにしろ、こんな所で仕事の話、テンションが下ります。 このルートは狼平まで水場が無いのでハイドレーにポカリを1.5gと予備の水0.5gを持参しました。 鉄塔を過ぎると坪ノ内林道に出て、すぐに登山道に入り1時間ぐらいで栃尾辻に着きました。 途中で二人の大学生に先を譲り、休憩中の栃尾辻で追いつきました。 その後、二人とは八経ヶ岳の登りでもお会いし、今日中に行者還小屋まで行く言っていました。 栃尾辻でひと息入れ、急なナメリ坂を登ります。ブナの原生林の大きな森、新緑で気持の良い歩きが続きます。
川合の登山口から栃尾辻に比べ、栃尾辻からの道は自然林で快適な歩きです。 高くなるに従ってブナ林から常緑針葉樹のトウヒやシラビソの木が多くなってきました。 私にはトウヒとシラビソの区別つきませんが、クリスマスツリーとして使えそうな木で、温暖化の影響か?上層部が枯れ幹だけ上に突出た 木が多いです。 高崎横手からレンゲ道の分岐を左にとり、どんどん下って行くと川の流れの音が聞えてきます。 弥山川に架かる鉄の吊り橋を渡れば、綺麗な丸太作りの避難小屋が現れ狼平に到着です。 狼平は思っていたより狭い感じですが、避難小屋や弥山川の流れなど期待していた以上です。 弥山川に下りて手に水をすくって口へ、冷たくて美味しい 草地の平らな場所にテントを設営、弥山川の水で昼食のカップメンを食べます。 2時半、まだ早いので弥山・八経山頂まで行くことに、準備をしていると二人の登山者が橋を渡って来ました。 外人さんです。「オオカミタイラデスカ?」「はい」 「ココハイイデスネ」「はい」 「ミセンデテントハロウトオモッテイマス」「ココモイイデスネ」 楽しいアメリカの人でした。 サブザックに必要な物だけ入れ避難小屋横の木階段を登り弥山に向います。 後を振り返ればピラミッド形の頂仙岳が望め、倒木の間の道を進めば向いに八経ヶ岳や明星ヶ岳が見えてきます。 鳥居が見えて弥山に到着、 3時過ぎなのに登山者が弥山小屋周辺に大勢います。今日は皆さん小屋泊? 一度下って登り返し八経山頂に到着、3時半誰もいません。 天気は良いのですが、靄っていて大普賢岳や大台の山々の展望はイマイチ、記念写真を撮って15分ほどで早々に下ります。 国見八方睨には数張のテントが、狼平でお会いしたアメリカ人の二人も設営中でした。 「先程はどうも」「ア〜ア〜」「ノボッテキマシタカ」「はい」「アスノボリマス」「ココモイイデスヨ」「そうですね」「シャシントリマショウ」 記念写真を撮って、何時か山での再会を約束し狼平に戻りました。
5時前に狼平に戻って来ました。 8時間以上の山歩き、登山靴の紐を緩めます。夕食はアルファー米にレトルトカレー、何時もの山メニューですが、 最高のロケーションと弥山川の美味しい水、食後のコーヒーも頂き大満足です。 小屋から男性が、八経山頂に登攀時に下山して来た初老の男性、東大阪から来られた72歳の方です。 元気な内に弥山川を溯って八経山頂に登りたかったらしく、やっと実現出来たとの事。 色んな山に登られ、経験豊富な方で暗くなるまでお話しを聞いたりして、山談議 8時頃、じっとしてたら寒い、温度計は5度でした。朝5時下山予定らしくお開きに 満月ですが、霞んで“おぼろ月の夜”テントの中で弥山川の川音を聞きながらシェラフに潜り込みました。ZZZzzz… 5時半、彼方此方で森に響き渡る小鳥のさえずりで目覚めました。寒いですが、熟睡出来たので体は快調です。 小屋には誰も居なく、男性は出発したようです。 暫くは何もせず、テントの前に座ってボケーと過します。本当に気持のいい朝です。 こんな時間帯に誰も来る事の無い山の中 「やっぱりここはいい!」 お湯を沸かしコーヒーを飲み、朝食のパンを頬張ります。 夜露で濡れたテントをビニールの袋に入れ、ゆっくり後片付けをしザックに荷物を詰め込みます。 弥山川で顔や手を洗い、空いた500mlのペットボトルに水を入れ戴いて帰る事に テント泊を十分堪能し、狼平を後にします。
みのずみACに11時20分到着、大勢のキャンパーで忙しい中、相手して戴き缶コーヒーもご馳走になりました。 中道さんに「最近HPの更新サボっているね!」と言われ 「溜まったレポ、ドバッとUPしますから」(苦笑) 次はオオヤマレンゲの咲く頃、同じコースを歩き狼平でテントを張りたい、また国見八方睨でもテント泊して壮大な大台から昇る朝日や 早朝、山頂からの展望を満喫したいです。 豊かな森と狼平
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